整形外科で診察を受ける

肩こりの原因としては姿勢の悪さ、血行不良、慢性疲労などが考えられますが、病気が原因の場合もあります。整体院では病気を断定することはできません。まずは整形外科でレントゲンやMRIを受けて肩こりの原因を明らかにしましょう。

診断結果に基づき通院先を選ぶ

診断結果によって、通院先は異なります。

例えば、内臓疾患が原因の場合は整形外科では治療できないので、整形外科医に適切な病院を紹介してもらってください。骨折や打撲、捻挫などの場合はそのまま整形外科で治療を続けるか、症状によっては整体院を紹介してもらうとよいでしょう。整体やカイロプラクティックは、レントゲンやMRIで特に異常がなく、生活習慣や姿勢の悪さが原因と考えられる場合に通院を検討してみてください。

タイプ1：骨盤が後ろに傾いている状態

骨盤が後ろに倒れていると、その分上半身が前かがみになり頭蓋骨も前に出て、いわゆる猫背になりやすいです。首に負担がかかるので首が凝り、さらに身体のバランスが崩れるため下腹が出て胸やお尻が垂れ下がってしまいます。

タイプ2：骨盤が前に傾いている状態

骨盤が前に倒れていると背中と腰に負担がかかり、背中の痛みや腰痛を引き起こします。さらに内臓の位置が下がり臓器を圧迫するので、便秘や生理痛、生理不順になりやすいです。

タイプ3：骨盤が左右に歪んでいる状態

骨盤が左右に歪むと肩と腰に負担を与え、肩こりや腰痛を引き起こします。腰の高さも左右で違ってしまうので、それが原因でO脚やX脚になったり、血液やリンパの流れも悪くなってむくんだり体重が増えたりすることもあるでしょう。

骨盤の歪みを自分で治すことは難しいのですが、整体院で骨盤矯正を受ければ骨盤を正しい位置に戻すことができ、骨盤の歪みから生じる様々な症状を改善することができます。

猫背と姿勢の悪さが与える身体への負担

猫背とは、背中が丸まっていて頭蓋骨が前に出ている状態です。頭の重さは成人で4～6kgといわれていますが、頭の位置で首にかかる負担は異なり、60度傾くと負担は4倍以上になるといわれています。猫背の状態が続くと、脳は猫背が正しい姿勢と認識するようになりもとに戻すのが難しくなるので、日頃から正しい姿勢を意識することがとても大切です。

猫背と姿勢の悪さが引き起こす具体的な症状

猫背になると首に負担がかかるだけでなく、身体全体のバランスが崩れ、筋肉や血管、神経を圧迫するので身体の至るところに不調が生じます。

具体的な症状としては、頭痛、眼の疲れ、首や肩の痛み、腰痛などが知られていますが、前かがみの姿勢は肺を圧迫し呼吸が浅くなり疲れやすくなるのです。さらに、猫背や姿勢の悪さが原因で自律神経が乱れてしまうと、身体の機能が低下するだけでなく感情の起伏が激しくなったり、記憶力が低下したりすることもあるのでご注意ください。